台湾へ旅行にいくと、交通系ICカードの「一卡通(iPASS)」を手にする機会があるかもしれません。
もしかしたら台湾の交通部観光署が主催する「遊台灣金福氣 Taiwan the Lucky Land(日本語)」に応募して、NT$5000がチャージされた交通系ICカードが当たる方もいらっしゃるかもしれませんね。
台湾の交通系ICカードについての説明は、下記の記事にまとめています。
「Taiwan the Lucky Land」で当選した交通系ICカードの場合は、台湾国内でしか利用できず有効期限があるため、「なるべく今回の旅行中にチャージ残高を使い切ってしまいたい!」と意気込むかもしれません。
私も「Taiwan the Lucky Land」に応募したところ「一卡通(iPASS)」が当選しました。
しかし数日ほどの短期旅行の場合、チャージ残高をすべて使い切って「0」にするのは意外と大変だとわかりました。
今回は台湾の短期旅行で交通系ICカードの「一卡通(iPASS)」にチャージされている残高を使い切るためのヒントを紹介します。
「Taiwan the Lucky Land」で当選した「一卡通(iPASS)」について、チャージ残高の使い切りがむずかしいと感じた理由と私が使い切った方法を参考としてお伝えします。
この記事でチャージ残高の使い切り方法に悩む時間を減らして、滞在時間を楽しんでいただけましたら幸いです。
当選した「一卡通(iPASS)」で、チャージ残高の使い切りがむずかしいと感じた理由
「Taiwan the Lucky Land 」で当選した交通系ICカードの「一卡通(iPASS)」について、使い切りをむずかしく感じた理由は以下の3点です。
「Taiwan the Lucky Land 」で当選した交通系ICカードの「一卡通(iPASS)」について【チャージ残高の使い切りが、むずかしいと感じた理由】
- カードを利用できる期間が短い(受け取りから90日間限定)
- 1回、1日の利用金額に上限がある(1回NT$1,000、1日NT$3,000)
- 利用できる場所が限定的
・カードを利用できる期間が短い(受け取りから90日間限定)
他の交通系ICカード(「悠遊卡(EasyCard)」、「愛金卡2.0(icash2.0)」)と同様に、「Taiwan the Lucky Land」で当選したカードの有効期限は90日間です。
有効期限を過ぎるとチャージ残高は主催の台湾交通部観光署に戻されて、利用できなくなります。
おそらく多くの方が短期の個人旅行で、約3ヶ月以内に台湾を再訪することはないかと思います。
90日以内に再訪予定がなく残金を使い切りたい場合は、「1日どのくらい消費する必要があるか?」や「どこでいくら消費するか?」など、あるていど計画を立てて行動する必要があります。
・一日、一回の利用金額に制限がある(1回NT$1,000、1日NT$3,000)
「Taiwan the Lucky Land」で当選した「一卡通(iPASS)」は、1回でNT$1,000、1日合計NT$3,000までと利用金額に制限があります。
チャージ残高のNT$5,000を一度に使うことはできないため、最低でも2日に分けて使う必要があります。
また1個(もしくは1回)の価格が、NT$1,000を超える商品・サービスの支払いには利用できません。
「Taiwan the Lucky Land 」で当選したカードが「悠遊卡(EasyCard)」だった場合は、一回のお支払いに使える上限がNT$1,500のようで、「一卡通(iPASS)」よりもNT$500上限が高いです。
ちなみにレジで合計金額がNT1,000位以上になっても、1個あたりの商品の価格がNT$1,000以下であれば、分けて精算してもらえます。(一日カードの利用上限はNT3,000のためその範囲内で)
たとえば1個の価格がNT$900とNT$800の2種類の商品(合計NT$1,700)を、2つ同時にレジへ商品を持っていくとします。
レジで「Taiwan the Lucky Land 」で当選した交通系ICカード見せてから、NT$900を最初にカードで支払います。
その後にNT$800の商品をレジに通してもらって、同じようにカードで支払います。これで同じ店舗で合計NT$1,700のお買い物ができます。
・利用できる場所が限定的
「Taiwan the Lucky Land 」で当選した交通系ICカードの「一卡通(iPASS)」について、通常の「一卡通(iPASS)」と同じ範囲で利用できます。
どんなところで利用できるかは、一卡通(iPASS)の公式サイト(英語) (上部メニューの「Merchants」→「Stores」)で確認できます。
マクドナルドなどのハンバーガーチェーン店には、わりと対応していますね。
とはいえ、台湾にあるすべての主要な店舗を網羅しているわけではないので、「行こうと思っていたお店で使えない!」ということが結構あるかもしれません。
たとえば旅行者に人気の「鼎泰豊」のお支払いには、他の交通系ICカードと同様に「一卡通(iPASS)」は利用できないようですね。
また交通系ICカードによって利用できる店舗が異なるので、他のカードは利用できるのに「一卡通(iPASS)」だけ使えないこともあります。
たとえば2024年現時点で「STARBUCKS COFFEE」は、「悠遊卡(EasyCard)」や「愛金卡2.0(icash2.0)」の決済に対応していますが、「一卡通(iPASS)」には対応していないようです。
逆に「一卡通(iPASS)」しか使えない店舗もありますので、気になる店舗がある場合は事前に調べておいた方が良さそうです。
当選した「一卡通(iPASS)」のチャージ残高を使い切った方法
「Taiwan the Lucky Land」で当選した「一卡通(iPASS)」のチャージ残高を使い切った方法について、参考として私が実践したことを紹介します。
「Taiwan the Lucky Land 」で当選した交通系ICカードの「一卡通(iPASS)」について【チャージ残高を使い切った方法】
- スーパーとドラッグストアで、1個の価格がNT$1,000に近い商品をさがした
- スーパーは「PX Mart」、ドラッグストアは「Watsons」が利用しやすい
- 桃園国際空港にあるレストランでの支払いで、現金と併用して「一卡通(iPASS)」の残高を0にした
- レストランでチャージ残高以上の価格の商品を注文して、不足分を現金精算した
・スーパーとドラッグストアで、1個の価格がNT$1,000に近い商品をさがした
旅行の目的がショッピングでなければ、できるだけチャージ残高のためのショッピング回数は少なくしたいですよね。
1個もしくは1回の価格について、なるべくNT$1,000に近い商品・サービスを選ぶと、買い物の回数を減らせます。
コンビニと電車(公共交通機関)でも「一卡通(iPASS)」を利用しましたが、少額の商品・サービスが多いため、ここだけで、チャージ残金を使い切るのは大変そうだと途中で気づきました。
そこで1個の価格がNT$1,000前後の商品が見つかりやすい、スーパーとドラッグストアに的を絞ってお土産を選ぶことにしました。
スーパーは「PX Mart」、ドラッグストアなら「Watsons」が利用しやすいと思います。
・空港にあるレストランでの支払いで、現金と併用して「一卡通(iPASS)」の残高を0にした
スーパーとドラックストアでほとんど使いましたが、帰国日に桃園国際空港へ到着した時点でまだ「一卡通(iPASS)」チャージ残金が、NT$314 残っていました。
桃園国際空港で交通系ICカードが利用できる場所については、下記にまとめています。
桃園国際空港の出国区域内にあるレストランで、海鮮うどん(NT$320)を注文してレジを見たところ、決済方法として「一卡通(iPASS)」が使えることがわかりました。
その時点で私の「一卡通(iPASS)」のチャージ残金はNT$314 であり、NT$6 不足している状況です。
「このカードでの決済は、無理かな〜」と半分ダメ元で、「一卡通(iPASS)」をレジの支払い機にカードをタッチしました。
レジの方は慣れていたようで、すぐに一卡通(iPASS)のチャージ残金(NT$314)を全額引いて、「NT$6 不足しているから、現金で出してください」と言われて、不足分を現金で精算して支払いが完了しました。
余談ですが、この時注文した海鮮うどんは同行者のために購入しました。
おでんのような味で、とてもおいしかったそうです。
まとめ
今回は「Taiwan the Lucky Land 」で当選した一卡通(iPASS)にチャージされている残高を使い切るヒントを紹介しました。
残高の使い切りがむずかしいと感じる理由と実際に使い切った方法は下記です。
【チャージ残高の使い切りが、むずかしいと感じた理由】
- カードを利用できる期間が短い(受け取りから90日間限定)
- 1回、1日の利用金額に上限がある(1回NT$1,000、1日NT$3,000)
- 利用できる場所が限定的
【チャージ残高を使い切った方法】
- スーパーとドラッグストアで、1個の価格がNT$1,000に近い商品をさがした
- スーパーは「PX Mart」、ドラッグストアは「Watsons」が利用しやすい
- 桃園国際空港にあるレストランでの支払いで、現金と併用して「一卡通(iPASS)」の残高を0にした
- レストランでチャージ残高以上の価格の商品を注文して、不足分を現金精算した
確かに「Taiwan the Lucky Land 」で交通系ICカード当選したからといって、全額使い切る必要はありません。
しかしチャージ残高を使い切ることに関心が移って、せっかくの旅行が楽しめなかったら悲しいですよね。
「使い切れなくても、最後に桃園国際空港でも使えるからいい」と、心に余裕が生まれましたら幸いです。