先日ApplePayの交通系ICカード(Suica、ICOCA)を利用するメリットを5つ紹介しました。
とはいえ今までプラスチックカード(物理カード)を利用していた方にとって、いきなり「スマートフォン(iPhone)1台で電車に乗れますよ。カードは必要ないです。」と言われても、
「○○ができるかわからないから、すぐに利用するのは怖いな。」と様子見してしまうこともあるかもしれません。私もそうでした。
この記事ではApplePayの交通系ICカードについて、できるか・できないかわからず不安に感じていたことを5つ紹介します。
実際に利用したり調べたりしてみて、ApplePayの交通系ICカードにはできることとできないことがあるとわかりました。できないことがある場合は代わりの方法も併せてお伝えします。
ApplePayの交通系ICカードでできること・できないことがわかると、ApplePayで交通系ICカードを利用するハードルが下がりますので、ご覧いただけますと幸いです。
こんな疑問や不安がある方の参考になりましたら幸いです。
- 「ApplePayの交通系ICカードで、できること・できないことは何?」
- 「ApplePayの交通系ICカードは、プラスチックカードと同じように利用できる?」
- 「ApplePayの交通系ICカードで困ったことはある?」
この記事での交通系ICカードはSuicaとICOCAを想定しています。
ApplePayの交通系ICカードを利用する前に感じていた不安
ApplePayの交通系ICカードを利用する前に私が不安だったことは、下記の5つです。順番に見ていきます。
- プラスチックカードと併用できる(元に戻せる)?
- 現金で入金(チャージ)できる(クレジットカードでしかチャージしかできない)?
- 同じ交通会社のカードを複数枚ある場合、1枚のカードにまとめられる(残金を集約できる)?
- 定期券として利用できる?
- iPhoneにトラブルがあったら、交通系ICカードは利用できる?
1.プラスチックカードと併用できる(元に戻せる)?
ApplePayに移行した(取り込んだ)交通系ICカード(プラスチックカード)は、利用できなくなり廃棄が必要です。
したがってApplePayに移行したカードの場合は、プラスチックカードとの併用はできません。
また一度ApplePayに移行した交通系ICカード(バーチャルカード)を、プラスチックカードに戻すこともできません。
もし「いきなりプラスチックカードが使えなくなるのは不安!」という場合は、下記のようにしてお試しで使ってみるといいかもしれません。
- 複数枚交通系ICカードがある場合は、そのうちの1枚だけApplePayに移行にする
- Apple Payから交通系ICカード(バーチャルカード)を新規発行する
(プラスチックカードは移行しないで置いておく)
私自身もApplePayにカードを移行する前はiPhoneだけでは不安だったので、プラスチックカードと併用したいと思っていました。
ちょうどプラスチックのICOCAカードを2枚持っていたので、1枚だけApplePayに移行してプラスチックカードを廃棄しました。
もう1枚は移行せずにそのままプラスチックカードとして置いておきました。
試しに1枚のカードをApplePayに移行した後は、iPhoneのサイドボタン(端末の右側面にあるボタン)を2回クリックするとすぐに交通系ICカードが表示され、操作が簡単で大変便利だとわかりました。
プラスチックカードを利用したい気持ちが次第になくなって、残りのプラスチックカードも最終的にApplePayに移行しました。
今はプラスチックカードは所持せずに、ApplePayの交通系ICカードのみを利用しています。
2.現金で入金(チャージ)できる?(クレジットカードでしか入金しかできない)?
2024年現在ApplePayの交通系ICカード(SuicaとICOCA)について、クレジットカードだけではなく、現金でも入金(チャージ)できます。
もしクレジットカードでの入金が不安な場合は、まずは現金で入金(チャージ)して利用してみるといいかもしれません。
3.同じ交通会社のカードが複数枚ある場合、1枚のカードにまとめられる(残金を集約できる)?
同じ交通会社が発行しているプラスチックのICカードが複数枚ある場合、SuicaとICOCAのともに1枚のカードにまとめて(残金を集約して)Apple Payに登録することはできないようです。
移行したカードはそれぞれ別のカードとしてApplePayに登録されます。
複数枚同じ絵柄のカードが表示されていると、どちらが目的のカードなのかわかりにくいため、1枚に集約したいと思われる方もいらっしゃるかと思います。私もそうでした。
その場合は不要な交通系ICカードの残金を0円になるまで使い切ってしまえば、カードの専用アプリもしくブラウザ上の公式サイトからカードを払い戻すことができます。
私は交通系ICカードの残金は0円になるまで使い切りましたが、払い戻しはせずにApple Payで非表示にしています。
この方法でもWalletアプリにカードが表示されなくなりますので、見た目上はカードは1枚しかないようになります。
4.定期券として利用できるの?
Apple Payの交通系ICカードはほとんどの場合、定期券としても利用できます。パターンとしては以下のようなものがあるかと思います。
- もともと定期券として利用していたプラスチックの交通系ICカードを、ApplePayに移行する※
- 定期券ではないプラスチックの交通系ICカードを、ApplePayに移行してから定期券を購入する
- ApplePayで新規発行した交通系ICカード(バーチャルカード)で、定期券を購入する
※一部ApplePayに移行できないカードもあるようです。
5.iPhoneにトラブルがあったら、交通系ICカードは利用できる?
プラスチックカードをApplePayの交通系ICカードに移行すると、カードの管理をiPhoneに集約することになります。
カードの管理がしやすくなる半面、電池切れなどでiPhoneが普段通りに利用できない場合、ApplePayの交通系ICカードが利用できなくなるなどの影響が出ることもあります。とはいっても必ず利用できなくなるわけではなく、場合によってはトラブルがあっても交通系ICカードが利用できることもあります。
紛失や盗難または故障、電池切れ、インターネットに接続できないという、具体的にiPhoneで発生するかもしれない事象がApplePayの交通系ICカードに与える影響と対処方法について、下記の記事にまとめています。
【まとめ】できること・できないこと(代わりの方法)がわかると、ApplePayの交通系ICカードが使いやすくなる
この記事ではApplePayの交通系ICカードで不安に感じていたこと5つについて、下記のような内容を紹介しました。
- プラスチックカードと併用できる(元に戻せる)?
→ApplePayに移行したカードは、併用や元に戻すことはできない
不安な場合はお試しで1枚だけ移行したり、ApplePayから新規発行すると安心 - 現金で入金(チャージ)できる(クレジットカードでしかチャージしかできない)?
→現金での入金(チャージ)も可能 - 同じ交通会社のカードを複数枚ある場合、1枚のカードにまとめられる(残金を集約できる)?
→ApplePayで1枚にまとめる(残金を集約する)はできない
ApplePayに移行してから、不要なカードの退会(払い戻し)や非表示を検討する - 定期券として利用できる?
→利用できる
※プラスチックカードのうち一部の定期券は、ApplePayに移行できない場合があるので確認が必要 - iPhoneにトラブルがあったら、交通系ICカードは利用できる?
→場合によっては、利用できることもある
ApplePayの交通系ICカードについて、「あれもできるんだ!」、「できないことがあっても、こうすればいいのか!」、「大丈夫そうだから、一度使ってみようかな。」と利用に前無になっていただけたら、大変うれしく思います。