読書は楽しいものですが、本を購入するとある程度お金がかかりますし、所有するものが増えます。たくさん読書する方は、図書館の蔵書を貸出し予約できるサービスの利用を検討してもいいかもしれません。この記事ではインターネットで本を予約して、最寄りの図書館を指定して本の貸出し、返却する方法についてざっくり解説します。サービスを利用する流れとしては以下のようになります。難しい手順ではなく活用できると、お金と時間の節約になりますので、知っておいて損はないです。
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最寄りの図書館のホームページで、本を検索
- 最寄りの図書館を受取り場所に指定して、本を予約
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最寄りの図書館で、本を貸出
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最寄りの図書館で、本で返却
図書館で貸出しされやすい本について
図書館の蔵書は何でもすぐに貸出しできるわけではなく、貸出しに時間がかかる本もあります。図書館で貸出し予約サービスを利用する方法を解説する前に、どのような本が貸出しされやすいかを把握しておくと、予約してから本が読めるまでの待ち時間が長すぎるという状況を避けるのに役立ちます。
本の貸出しに時間がかかるの!?
予約しても順番待ちになることがあるよ。
すぐに貸出しされやすい本もあるから、チェックしていこう
以下のような本の場合は、比較的貸出しの待ち時間が少ないです。
図書館で比較的貸出しされやすい本
- ベストセラー、話題になってから時間が経過した本
- マイナーな分野の本
- 改訂版が出ている場合は、改訂前の本
順番に解説していきます。
ベストセラー、話題になってから時間が経過した本
ベストセラーや話題になった本は、時間が経過しても根強い人気を誇っていることがよくあります。ただ図書館の蔵書数が多い傾向にあり、先に他の人の予約が入っていたとしても、すぐに順番が回ってくることが多いです。発売や話題になってから、体感で3~5年以上経過している本は貸出しまでの待ち時間が少ない印象です。
マイナーな分野の本
学術書やあまり話題にならない分野の本は、需要が限られているので、新しく出版された本でも待たずに貸出しできることがあります。ただし図書館の蔵書数が少ない、もしくは図書館で所蔵しないこともありますので、少し注意が必要です。
改訂版が出ている場合は、改訂前の本
出版してからある程度年数が経過した本は、文章を少し修正した改訂版が出版されることがあります。改訂版の方が読みたい人の数が多くなりますので、改訂前の本の方が貸出しされやすいです。
改訂版で変わる内容としては、統計資料の更新(年数が経過しているで最新の数値に変更)や補足的な内容の追加が多い印象です。個人的には改訂前と後の本で修正されるのは枝葉の部分で、大筋の内容に変わりはないと思っています。もし改訂の前後で内容が大きく異なるのであれば、恐らく改訂ではなく別の本として世に送り出すような気がします。
【補足】貸出しまでの時間がかかりやすい本
需要がそこまで大きくない本は、比較的スムーズに図書館で貸出しされます。逆に考えると下記のような人気がある本は、予約したとしても本の貸出しが数か月も先になることがあります。そのような本をすぐに読みたい場合は、図書館で蔵書の貸出しを待つよりも本を購入した方がいいかもしれません。
図書館の貸出しで、予約待ちが発生しやすい本
- 出版されてから間もない本
- 本の売り上げランキングの上位に入っている本
- 直近でメディアで話題に上がった本(アニメ化・映画化される作品の原作、有名人が紹介した本など)
図書館で貸出し予約サービスを利用する方法
さて図書館で貸出しされやすい本を理解した上で、実際に図書館で貸出し予約サービスを利用する方法を見ていきましょう。流れとしては下記のようになります。
- 最寄りの図書館のホームページで、本を検索
- 最寄りの図書館を受取り場所に指定して、本を予約
- 最寄りの図書館で、本を貸出
- 最寄りの図書館で、本で返却
①最寄りの図書館のホームページで、本を検索
まずはお住まいの地域にある図書館のホームページにアクセスします。そしてお目当ての本を蔵書検索します。検索結果に表示されたら、詳細を開いて下記を確認します。
- 蔵書数
- 現在のステータス(貸出し可/貸出し中/予約があります等)
- 予約人数(予約ある場合)
予約が入っていない場合は、そのまま貸出し予約の手続きに進みます。予約が入っている場合は、どれくらいの期間で自分の手元に来る可能性が高いかざっくり考えます。
蔵書数に対して予約人数が同じくらいかそれ以下の場合は、比較的待ち時間は少なくなりそうです。一方蔵書数に対して予約人数がそれ以上の場合は、待ち時間は長くなりそうです。
個人的には蔵書数の1.5倍以上の予約人数がある場合は、
図書館での貸出しは諦めて本の購入を検討するかな
蔵書数は最寄りの図書館だけではなく、その地域の図書館全体の蔵書数でカウントできるかもしれません。全国的にそうであるかは確認できていませんが、市立図書館などは同じ市内にある図書館すべてとサービスを連携していて、図書館に蔵書がなくても、同じ市内の別の図書館の蔵書を予約できることが多いようです。
②最寄りの図書館を受取り場所に指定して、本を予約
図書館の会員登録が必要な場合は登録してから、本の予約に進みます。
多くの場合本の受取り場所として、図書館を選択できます。サービスを連携している図書館同士であれば、予約する本を所蔵している図書館以外を受取り場所の図書館として選択しても問題ないので、最寄りの図書館を指定します。
もし受取り場所に最寄りの図書館が指定できない場合は、図書館の間でサービスを連携していない可能性がありますので、最寄りの図書館に一度お問い合わせした方がいいかもしれません。
③最寄りの図書館で、本を貸出
予約が完了したら、図書館の貸出し準備が完了するまで待ちます。恐らく蔵書の準備が完了したら、メールで通知が来るかと思います。通知が来たら指定した最寄りの図書館で本を受け取ります。
数は少ないようですが、予約した本をロッカーで受け取れるサービスを提供している地域もあるようです。図書館が閉館している時間帯でも受け取れるので便利ですね。お住まいの地域の図書館のサービスを一度確認してみてもいいかもしれません。
④最寄りの図書館で、本で返却
本を読み終えたら、図書館に返却します。多くの場合サービスを連携している図書館同士であれば、別の図書館が所蔵している本であっても、最寄りの図書館への返却で問題ありません。気になる方は、最寄りの図書館に問題ないか確認いただけますと幸いです。
またほとんどの図書館で本を返却するためのポストを設けていますので、図書館の開館時間に返却できない場合は、返却用のポスト利用するといいかもしれません。
【まとめ】図書館の貸出し予約サービスを利用すると、余計な手間がかからなくなる
今回は以下の内容を解説しました。
図書館で貸出しされやすい本について
→ブームを過ぎた本やマイナーな分野の本は、待ち時間が少ないことが多い。逆に人気の本は順番待ちになりやすい。
図書館で貸出し予約サービスを利用する方法
①最寄りの図書館のホームページで、本を検索
→蔵書数、現在のステータス、予約人数を確認
②最寄りの図書館を受取り場所に指定して、本を予約
③最寄りの図書館で、本を貸出
④最寄りの図書館で、本で返却
今回は大まかに図書館で貸出し予約サービスを利用する方法を解説しました。お住いの地域によっては上記とは異なる部分があるかもしれないので、実際に貸出し予約サービスを利用する前に、最寄りの図書館のホームページを一度確認していただければと思います。
私自身も以前は図書館同士が連携していることを知りませんでした。その当時は最寄りの図書館に本がなければ、わざわざ電車代を払って蔵書がある図書館で本を借りて、読み終わったら同じルートで図書館に返しに行っていました。
インターネットで予約、最寄りの図書館で貸出しと返却をするようになってから、最寄りの図書館で本のやり取りが完結できるようになり、お金と時間は以前より節約できているように感じます。知らないというのは損していることにすら気づかないので恐ろしいですね。少しでもお役に立てたら幸いです。