先日、電子書籍を利用するメリットを6つ紹介しました。とはいえ何事も良いところもあれば、よろしくないところもあるもので、電子書籍にも紙の本に及ばない点があるのは事実です。
この記事では電子書籍のデメリットについて、下記3点を解説します。デメリットはありますが、それぞれの対処方法を併せて紹介しますので、初めて電子書籍を利用する方の安心材料になれば幸いです。
【デメリット】
- サービスが終了して、本が読めなくなるリスクがある
- 画面が小さい
- 新しいジャンルの本に出会いにくくなる
【電子書籍を利用するデメリット①】サービスが終了して、本が読めなくなるリスクがある
電子書籍を利用する場合、オンライン書店で商品を購入することになります。商品の提供サービスが終了する、商品の提供元のオンライン書店自体が終了する可能性も0ではないです。心配な方は下記のように対応するとリスクを減らせるかと思います。
→同じ商品であれば、できるだけ大手のオンライン書店を選んだ方が無難です。利用者数が多いサービスの方が競合他社との競争に勝って残り続ける可能性が高いからです。
逆に考えると規模の小さなオンライン書店を利用する場合、通常の売り上げ競争では大手に負けるリスクは大きくなります。規模の小さなオンライン書店を利用する場合は、大手にはない差別化されたサービスを提供しているかなど考慮することが多くなります。比較検討に時間がかかりますので、初めて試しに電子書籍を利用するのであれば、一番大きなオンライン書店を利用する方がいいかもしれません。
私も大手のオンライン書店で数年間電子書籍を利用していますが、今のところ電子書籍が読めなくなる事態には陥っていません。ただ1番大きなオンライン書店を利用してサービスが終了するリスクを低減したとしても、リスクを無くすことは不可能です。今後もし利用している電子書籍がサービスが終了して本が読めなくなった場合は、私は下記のように対応しようと考えています。
→1つのサービスが終了しても、恐らく別のサービスは存続していて同じ商品も販売されているはずです。
買いなおす際にはコストが発生します。同じ商品を買いなおすのに、数千円程度の出費は確かに痛いものがあります。しかしながら、わざわざ買いなおすほどの本であれば、恐らく定価の2倍以上の価値を感じている商品のはずです。
そのような素晴らしい価値を提供していただいた本の作者様に貢献できるかもしれない!と考えると、個人的には再び同じ商品を買いなおすのは飲めないコストではないです。また買いなおさない電子書籍は、自分には必要ない本ですのでそれはそれで情報の整理になっていいかな、と割り切ろうと思います。
万が一別のオンライン書店で同じ商品が販売していない場合は、大きな図書館や古本販売サイトなど紙の本で同じものが存在していないか、できる限り探してみます。それでもない場合は、どんなものにも出会った以上は別れがあると、潔く諦めようと思います。
【電子書籍を利用するデメリット②】画面が小さい
もしかしたら電子書籍は専用のリーダー(機械)が必要、と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、そのようなことはありません。多くのサービスでは専用のリーダーだけでなく、スマートフォンやパソコンなどインターネットが利用できる媒体であれば電子書籍を問題なく利用できます。
私自身はスマートフォンに専用のアプリをダウンロードして電子書籍での読書を楽しんでいます。スマートフォンの画面の大きさで電子書籍を利用することについて、不便さを感じたことはないです。確かに漫画の小さなコマの吹き出しは見づらいものはありますが、ピンチアウト(画面に指を置いて広げる動作)すれば、拡大できますので問題ないです。
また大きめのiPadなどのタブレットやパソコンでも電子書籍は利用できますので、スマートフォンでは画面が小さすぎると感じる方は、大きめの画面の媒体を選択すれば快適に読書ができます。
【電子書籍を利用するデメリット③】新しいジャンルの本に出会いにくくなる
これが最も大きなデメリットになるかもしれませんが、電子書籍を利用し始めるとリアルの書店に足を運ぶ回数が減ります。リアルの書店に行くと、書店の店員さん(プロ)が選りすぐりの面白い本を棚に並べてくださるので、普段自分が読まないジャンルの本も手に取ってしまうことが多々あるかと思います。自分の場合は小説をあまり読まないのですが、手書きのポップアップで熱い紹介文が書いてあったり、印象的な表紙が見えるように目の高さの位置に本が置いてあると手が伸びてしまうことがあります。
オンライン書店を利用すると、購入履歴などから自分の読書傾向にあった本がレコメンドされてきます。確かに似たようなジャンルで面白い本は紹介されますので、それはそれで快適です。ただ全く無関心だった分野の本に興味を持つ機会は、紙の本をメインしていた頃よりは減ってしまいました。
新しいジャンルの本とも出会いたい!と思われる場合は、下記のように対処できます。
→個人のブログなど面白い本を紹介しているサイトは多くあります。
オンライン書店を離れて、自分の趣味や読書傾向が関係しない場所で情報を収集すると、意外と面白い本に遭遇することがあります。公立の図書館のサイトで司書さんがおすすめの本を紹介していることがあるので、一度最寄りの図書館のホームページを覗いてみてもいいかもしれません。
【まとめ】電子書籍の利用にデメリットがあっても対処できる
今回紹介した電子書籍を利用するデメリットと対処方法は以下です。
【デメリット】
- サービスが終了して、本が読めなくなるリスクがある
→【対処方法】大手のオンライン書店を利用してリスクを減らす。最悪の場合は別のサービスで同じ商品を買いなおす - 画面が小さい
→【対処方法】iPadなど画面の大きな媒体を利用する - 新しいジャンルの本に出会いにくくなる
→【対処方法】オンライン書店以外の場所で面白そうな本の情報を収集する
電子書籍は飽くまで読書のための手段です。確かに電子書籍を利用した方が所有するものは少なくなりますが、紙の本を利用してはいけない、ということはありません。場合によっては紙の本も併用して読書を楽しんでもらえれば幸いです。電子書籍はデメリットもありますが、それ以上にメリットもたくさんあります。電子書籍を一度も利用したことがない方は、試しに使ってみてから、今後も電子書籍を利用していくかどうかを判断してもいいかもしれません。電子書籍を利用することで、読書がさらに快適で楽しくなることを願っております。